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信義則とは何なのか

ドリンク01民法1条2項には「権利の行使及び義務の履行は、信義に従い誠実に行わなければならない」と記載されています。

 

いわゆる信義則というのは、この条文のことを指します。民法は一般法といわれ、契約で決められなかった点について補うために適用されます。しかし、民法だけですべてを補えるわけではありません。そのような場合に、問題を解決する指針となるのが、信義則です。

 

たとえば、契約締結後、一方当事者が財政的危機に陥った場合、他方当事者は履行が果たされるのか不安なため、先に履行すべき義務を拒みたいと考えますが、適用可能な条文はありません。この場合に、主張するのが信義則(不安の抗弁権)です。信義則は明文を欠く法的主張ですので、多用することはできませんが、最終手段としては有効です。その他、民法1条には、公共の福祉と権利の濫用の2つの原則が記載されています。

 

後者は、信義則とよく似ていますが、権利の行使を阻止する場面で主張されます。たとえば、他人の土地を無断で使用することは許されず、所有者は原則として排除を請求できます。しかし、使用している部分がわずかであり、損害も軽微であるのに対して、撤去するのに多額の費用を要するという場合には、排除を請求できないことがありうるのです。

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